小児皮膚科 | 奈良市南京終町 もりもとクリニック |

乳児湿疹

生まれたての赤ちゃんは、お母さんのホルモンの影響を受け皮脂の分泌が盛んです。洗い方が不十分だと黄色いかさぶたに覆われたりするため、石鹸で優しく洗いしっかり保湿をしていると自然によくなることが殆どです。

また、生後1、2ヶ月を過ぎると赤ちゃんの肌は乾燥しやすくなります。特に口の周りは、ミルクを飲んだり、ウェットティッシュで拭いたりする刺激で肌が荒れやすくなります。赤みや炎症が強い場合はステロイドを少し使う場合もありますが、しっかり保湿しこすり過ぎなどの刺激を避けることが大切です。

おむつかぶれ

尿や便により刺激を受け、おむつで蒸れてしまうことが原因となります。おしっこが出るたびにぬるま湯で優しく洗って清潔にしておくことが大切です。乳児では、肌の免疫がまだ弱く肌の荒れやじめじめした状態が続くと、もともと皮膚に常在しているカンジダが増えカンジダ皮膚炎に移行することがあり注意が必要です。

アトピー性皮膚炎

生まれつき皮膚のバリア機能が弱くアレルギー体質である人に日常の様々な刺激が原因となって湿疹が生じます。年齢によって皮膚症状に特徴があり、乳児期ではあごや頬など、小児期ではくびや肘・膝裏などに症状が出やすい傾向にあります。

治療は、適切なランクの外用薬を部位に応じて使用し、症状が軽くなったら弱いものに変えたり、使用量を減らしたりしていきます。しかし、大切なことはしっかりとした保湿とスキンケアを行うことで、それぞれの年代や環境に合わせ丁寧に指導していくことが大事です。

あせも

高温多湿な状態の時に生じやすく汗の排出障害で起こります。高温多湿な環境を避けることやシャワーなどで清潔に保つことが大切です。

虫刺され

小さなお子さんでは、虫刺されに対するアレルギー反応が強く出ることがあり、赤く腫れたり水ぶくれを生じることがあります。

また、虫刺されの痕を掻いてしまうことにより、痒疹と呼ばれるかゆみのあるしこりが出来てしまうことがありますので、ひどい虫刺されやなかなか治らない場合は早めに受診してください。

じんましん

突然、蚊に刺されたときのような痒みのある盛り上がった発疹が出来ます。通常、数時間ほどで消えて、また違う場所に生じるということを繰り返します。小児では、食物アレルギーと関連があることがあり、食べた食事をメモしていただくと治療の参考になります。

抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬により治療しますが、内服をやめると再び生じる場合があるため薬を徐々に減らしていくことが大切です。

みずいぼ

みずいぼのウィルスによる感染症で、まだ免疫力の弱い小さなお子さんに生じます。みずいぼをかきこわしてしまうと、周囲にウィルスを広げてしまい次々に新しいみずいぼが生じます。専用のピンセットで１つずつ摘除することが確実な治療法で、痛みを和らげるために局所麻酔テープを使った治療も行いますのでお気軽にご相談ください。

また、たくさんできている時は、お子さんの負担を減らすために数回に分けて摘除する場合もあります。

とびひ

とびひは、湿疹やあせも、虫刺されを掻きこわした傷などに細菌が感染して起きます。伝染力が強く病変を掻いた手で他の部位を触ることで飛び火のように病変が広がってしまいます。特に肌に傷ができていたり、アトピー性皮膚炎などがあると容易にひろがり重症化してしまいます。